2019.8.1:鉄鋼新聞に掲載されました!

中村工業 現状と展望
ワイヤロープ 高付加価値の端末加工追求
重量物吊り上げ製品 シナジー効果期待

 中村工業(本社・大阪市大正区)は、ワイヤロープの加工販売だけでなく、国外メーカーの総代理店契約を結んでおり、吊り金具といった重量物吊上げ製品なども扱っている。また、今年5月には本社を拡張移転するなど業界のなかでも積極的に業容を拡大している。同社の足元の状況や、今後の展望について中村哲也社長に話を聞いた。(綾部 翔悟)

‐‐まずは主力のワイヤロープ事業の状況から。

 「当社が加工販売するワイヤロープは東京製綱がメインで、土木・建築、造船、漁業向けなど幅広い分野に使用されている。向け先によって濃淡はあるが、販売量は前年同期比で横ばい。そのなかで、細系から太径まで高付加価値の端末加工を追求しており、本社工場および神戸工場(神戸市東灘区)はほぼフル稼働が続いている」

 「今年5月に本社を旧本社近くに拡張移転した。旧本社1、2階の本社工場はそのままに、今後は、旧本社の事務室などを解体し、手狭だったが拡張することで現場作業の効率化を目指す」

‐‐ワイヤロープの関連製品の販売にも近年、注力している。

 「米国吊り金具メーカー大手のクロスビー社と3年前に国内総代理店契約を結び、超大型シャックルやリングなどを取り扱っている。販売量は年々増えており、ユーザーの要望に応えて大型シャックルはリースも行っている。また、今年3月には英国吊り天秤メーカーのモジュリフト社と国内総代理店契約を締結した。他社にはない、組立可能で軽量な鉄製『モジュラー式』吊り天秤の拡販に注力している。全てのサイズ(6~100㌧)のリースも開始し、引き合いも増加傾向」

 「神戸工場にはワイヤロープだけでなく、クロスビー社、モジュリフト社の製品を在庫しており、即納体制を敷いている。また、拡販に向け両社の日本語パンフレットも作成した」

‐‐取扱製品を増やし、業容を拡大しているなか、今期目標を。

 「前9月期は、ワイヤロープの販売量は微増、重量物吊り上げ製品の拡販などにより増収増益となった。今期も前期並みで推移している。単月での売上高1億円を目標としている。そのためにも、当社はワイヤロープを核として、吊り金具や吊り天秤など重量物吊り上げ製品をトータルで対応し、シナジー効果を見出していく必要がある。そして

、トータルソリューションで、競合他社との差別化を図っていく」

‐‐目標達成に向けた取り組みとは。

 「提案型の営業を展開しながら重量物吊り上げ製品の取扱量・販売量を増やすとともに、展示会などを通してしっかりPRしていく。海外吊り具製品については、まだまだ市場を掘り下げられてはいないのが課題のひとつだ。取扱製品が増えたことで関東圏のユーザーも増加している。私を含め、当社従業員が大阪から対応しているが、顧客満足度向上のためにも今後は東京にも営業拠点を作ろうと検討中」

 「ワイヤロープの関連製品の新商品開発も積極的に行っている。設備投資も随時検討しており、販売方式の多様化なども含め、業容拡大、そして、目標達成に向けた取り組みを実施していく」

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