2019.3.12:産業新聞に掲載されました

中村工業 モジュラー式吊り天秤販売
英社と総代理店契約 吊上げ製品総合提供

 ワイヤロープ加工販売の中村工業(本社=大阪市、中村哲也社長)は、建築現場や造船などで使用する重量物の吊り天秤で世界トップシェアの英国モジュリフト社(本社=ドーセット州、Sarah Spivey社長)と、日本国内における総代理店契約を締結し、今月11日から本格販売を開始した。

 モジュリフト社は、世界で初めて軽量なモジュラー式吊り天秤を開発。モジュラーの組み合わせにより、長さや形状を変更でき、分割することで運送も容易としている。同社はこのたび安定した需要が見込める日本市場に本格的に参入するため、ワイヤロープや吊り具の専業メーカーとして数多くの顧客を持つ中村工業との業務提携に至ったもの。同社による海外での代理店契約は今回で17カ所目となる。

 中村工業側では、モジュリフト社との業務提携により、東京製綱のワイヤロープ、米国クロスビー社の吊り金具など、重量物を吊り上げる製品をトータルで提供することが可能となり、大阪万博で今後発展が期待される建設需要への拡販を見込んでいる。

 吊り天秤は重量物をバランスよく吊るための金具で、クレーン吊り天秤や天秤吊り具、吊り棒天秤、吊り下げ天秤、吊りビームなどと一般的に呼ばれ、建設・建築現場、工場や重機器工場の構造物運搬には欠かせない道具。日本ではH形鋼やパイプに部材を溶接する形で作成され、長さや形状は製品ごとで、一つひとつ証明書が必要とされており、これまでモジュラー式の吊り天秤については、基本的に使われていなかった。

 中村工業では、商機拡大を目的に、2017年に神戸工場(神戸市東灘区深江浜)を解説し、世界最大級の6000㌧プレス機を設置している。モジュリフト社の吊り天秤については、使用荷重6㌧から100㌧までの製品を同工場で在庫販売するもので、リース販売やリース業向けの販売も視野に入れながら事業展開を図る。「クロスビー社の吊り金具とモジュリフト社の吊り天秤の販売で年間2億円の売上増を実現するため、営業体制を強化する」(中村社長)としている。

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