7月4日:日刊産業新聞に掲載されました!

大阪のワイヤロープ加工・販売「中村工業50周年」/加工技術、独自商品磨く

ワイヤロープ加工・販売の中村工業(本社=大阪市大正区、中村哲也社長)は、7月1日に創業50周年を迎えた。東京製綱の指定代理店であると同時に、「ウルトラロープ」「くるっと」など他のロープ販売加工業との差別化商品や独自商品を持つのも特長。事業動向や今後の展望について、中村社長に話を聞いた。

――創業50周年の心境から。

「父の中村和郎会長が1964年に、当時21歳の若さで中村綱業(67年現社名に改称)として、個人創業したのが出発点。当時のことを父と話したり聞いたりすると、本当に時の過ぎるのは早いということだった。09年に社長を引き継いだが、私自身もこの5年間の日々はあっという間だったと感じる」

「今年3月には社内で南紀・和歌山方面への1泊2日の記念旅行を開催した。節目の年ということで、会社の歴史を振り返る創業50周年記念の冊子の制作を進めており、今秋には完成し、披露できる予定」

――事業内容と特長は。

「ワイヤロープの加工は最大120㍉の太径まで幅広く対応し、太径製品は得意とするところ。国家資格のロープ加工技能士は一級技能士が10人。ロープ加工技術には自信を持っている」

「東京製綱の指定代理店として、『ハイクロスロープ』(玉掛け用ワイヤロープ)を全種類在庫。同じく同社のワイヤロープ簡易断線検出器『ハンディチェッカー』は、展示会でのPRやデモ機による訪問など積極的に提案している。また、オリジナルのワイヤロープ製品やロープに関連する差別化商品の開発など、数あるロープ屋の中で何か違うこと、他社にない良い商品を発信することに力を入れている」

――具体的には。

「昨年発売した高性能めっきワイヤロープ『ウルトラロープ』は、高耐食性・クリーン・短納期という特長を持つオリジナル製品。さびに対する寿命が従来の亜鉛めっき品に対して2倍以上あり、油の量は2分の1と低減している。当社独自のタグ『カラータイマー』を付けることで、製造時期やサイズが一目で確認でき、需要家から好評だ」

「そのほかにも東京製綱の玉掛け締結製品『テーパートヨロック』、高強度ケーブルレイドロープ『柔(やわら)』、玉掛け用の『トウキョウロープアジア』、独自開発のワイヤロープ用クッションカバー『くるっと』、シャックル用割りピン代替の『ワンタッP』(総発売元)、金具メーカーの特長ある商品とロープ関連分野を広くカバーしている。自社ウェブサイト『ロープファクトリー』にはオンラインショップも開設している」

――今後の事業方針は。

「ロープ加工は今後も技術を究めて、お客さまからの信頼を高めたい。品質、納期、価格と切磋琢磨しながら、同業他社との違い、当社の良さを感じてもらえるように。商品メニューや独自商品に関しても、一層の差別化に注力したい。ロープに関するニーズを早く察知して、早く提案、PRすることで、受注アップにつなげること。そういう意味では営業面の強化と、営業を支える人材を育てることが課題」

――工場などの設備投資については。

「節目の年ということもあり、隣接する第2工場の建て替え・リニューアルを構想中。1階建ての工場を2階建てとし、機械や搬送用クレーンなど大幅に更新する方向で、準備を行っている。操業を続けながらの工事となるので、在庫・加工スペースを確保しながら1―2年をかけて計画を進めたい。現在120㍉までの太径ロック加工に対応する3000㌧プレス機を保有しているが、今後設備面の増強も検討したい」

(戸次 達也)

【会社概要】
資本金=1000万円
本社=大阪市大正区泉尾(本社工場・第2工場)
従業員=25人
主要設備=油圧プレス機(3000㌧・1500㌧・600㌧・300㌧・180㌧)、太物加工用ターンテーブル、ワイヤロープ計尺機、全自動計尺カッター、溶断機ほか

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