「玉掛索の安全率6倍の根拠について」の回答

Q:法規により、安全率がいろいろ定められていますが、通常玉掛索は6と定めてありますが、6の根拠をユーザーより質問を受けました。
ただ 法規ですとしか答えがない状況ですが根拠もしくは、関連資料が有れば教えていただきたいと思っています。
宜しくお願い致します。

A:玉掛索の安全係数(安全率)に関する統一見解(日本鋼索工業会)
によりますと、

(1)安全係数の構成
安全係数は、弾性限界係数、衝撃係数、残留強度係数及び過負荷係数を考慮したもので、安全係数Fは、次式で構成される。
F=E×S×B×K
E:弾性限界係数
S:衝撃係数
B:残留強度係数
K:過負荷係数

(2)各係数の設定根拠
①弾性限界係数は、ロープの弾性限界が新品時の破断強度の約65%であり、これを超えた荷重が作用すると塑性変形を生じるので、1.54(0.65の逆数)とする。

②衝撃係数としては、現行取替基準の残留強度限界(20%の強度低下)に至ったロープは、その衝撃強度が約50%減少するので、2.0(0.5の逆数)とする。

③残留強度係数は、現行取替基準の残留強度限界(20%の強度低下)を勘案して、1.25(0.8の逆数)とする。

④過負荷係数は、吊り方(目通し部の深絞りやあや掛け)による負荷増加(約17%→使用荷重が倍増するので、1/6の増加を見込んだもの)及びハンドスプライスによる強度低下(約20%)を勘案して、1.51(0.83×0.80の逆数)とする。

(3)以上から、計算安全係数は下記数値となるが、安全側に丸めて、6.0とする。

F=1.54×2.0×1.25×1.51=5.81

以前も同じ質問がありましたが、内容が少し変わっています。

■2007年05月14日
「ワイヤロープの安全係数について」の回答

玉掛索の安全率6倍以上の考え方としては、
安全率=a×b×c
a=極限引張り強さと弾性限度との比=2
b=衝撃に対する安全率=2
c=吊り方、加工等に対する安全率=1.5
以上の数値を当てはめると2×2×1.5=6となります。
http://rope.jp/archives/384

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