「編込みとロック加工の強度及び、メリット・デメリットについて」の回答

Q1:ロック加工とさつま加工では強度はどちらが上なのでしょうか?
Q2:運送業なのですが、ワイヤーを製品の縛着で使用しています。アイスプライスとロック加工で強度はどちらが上なのでしょうか。
また、それぞれのメリット、デメリットを教えてください。

A:通常「さつま加工」とは「台付索」のことをいいますが、今回は「玉掛索」について説明します。

写真上:玉掛索 下:台付索(さつま加工)
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玉掛索は安全率が「6倍以上」となっており、アイ圧縮止め(ロック加工)でも、アイスプライス(巻差し)でも使用荷重は同じですが、加工の効率は変わってきます。

「ロープ加工技能士」が加工した場合の加工効率(規格破断荷重に対する加工効率)は次のとおり。

【加工効率】
アイ圧縮止め(ロック加工)=約95%

アイスプライス
14mm以下 =約95%
16~20mm=約90%
22~26mm=約85%
28~38mm=約75%
40~48mm=約70%
50mm以上 =約70%

(注)安全率6倍以上の中には加工効率の低下も含まれています。

■ロック加工と編込み加工のメリットとデメリット

ロック加工のメリット
○ 短納期で製作ができる
○ 加工効率(強度)が高い
○ 任意の寸法のものが正確に加工できる
○ 編込みよりも短く仕上げることができる
○ 価格が安くできる(ロープの必要長さが短くて済む。加工が容易。)

ロック加工のデメリット
× ロープを引きずったり、引き抜いたりしたときにスリーブがひっかかる
× スリーブで商品をキズつけることがある

編込みのメリット
○ 出っ張りが少ないため、荷の下から引き抜きやすい
○ ロープを引っ張ってもひっかかりが少ない
○ 加工部が柔軟である
○ 加工したところが目で確認出来る

編込みのデメリット
× 作業者により加工効率にバラつきがある
× 寸法にバラつきがでる
× 加工に時間がかかる(納期がかかる)
× 端末のヒゲでケガをする恐れがある
× ロック加工に比べ価格が高くなる(入れ代が必要。作業時間が長い。)
× ロープが回転すると加工部が抜けやすくなる(1本つりするときは「かご差し」にしなければいけない)

写真上:アイスプライス(巻差し) 写真下:圧縮加工(ロック加工)
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トラックで荷を固定する用途だと「さつま加工=台付索」を使用しても問題ありません。
台付索の加工強度は玉掛索に比べて3~5%ほど低下します。
(注)台付索で荷を吊ることは出来ません。

■関連リンク
ロープファクトリー/玉掛索と台付索の相違

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