「ワイヤーを二つ折りにしてくくり吊りした場合の玉掛け方法について」の回答

Q: 電柱建柱関係の仕事をしています。建柱の際の玉掛方法とワイヤーの選択で教えてほしいです。
職場では玉掛ワイヤーを二つ折りして目通し(くくり吊り)しています。
これは吊り荷重が倍になると考えて良いのでしょうか?
また、折った部分をフックに掛けるのが良いのか?アイ部を二つフックに掛けるのが良いのか?
教えて頂きたいと思います。

A:フックにはアイ(2つのアイ)を掛けるようにしてください。

【安全荷重計算式】
(ロープ破断荷重×2)/6×0.75
安全率:6
くくりつり強度低下:×0.75(25%低下)
(例)ロープの破断荷重が100kNの場合、
(100×2/6)×0.75=25kN(安全荷重:25kN)

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折った部分をフックに掛けるときは、D/d(フックの直径 D/ロープ径 d)による強度低下(小径曲げによる強度低下)を考慮しなければいけません。
「ロープの曲げ比率と強度効率 」のグラフを参照し、D/dによる強度低下を当てはめて計算してください。
ただし、D/dによる強度低下が、くくりつりによる強度低下(25%)よりも小さい場合(D/dが4以上)は、数値の大きいくくりつりによる強度低下を採用してください。

【安全荷重計算式】
(ロープ破断荷重×2)/6×小径曲げ、またはくくりつりによる強度低下
安全率:6
くくりつり強度低下:×0.75(25%低下)
D/d=1とした場合、小径曲げによる強度低下は50%

「強度低下」は小径曲げとくくりつりを比較して、強度低下の大きい数値を採用する。
(例)ロープの破断荷重が100kNで、小径曲げによる強度低下が50%(D/d=1)の場合、
(100×2/6)×0.5=16.7kN(安全荷重:16.7kN)
(例)ロープの破断荷重が100kNで、小径曲げによる強度低下が20%(D/d=5)の場合は、くくりつりの強度低下(25%)を採用する
(100×2/6)×0.75=25kN(安全荷重:25kN)

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ロープの曲げ比率と強度効率
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■参考
ロープファクトリー/特集3 エンドレス直つりのワイヤロープ選定方法

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